日本の総人口は1億2千万人。 ドコモの契約数はその約半分の6千万に登る。
NTTドコモの本社が入居する東京千代田区にある山王パークタワー
6千万の契約といっても様々な企業で業務機器や交通管理システム、又はタクシーなどの料金
決済機器の通信用としても運用されている。したがって個人単位で使われているのはドコモ契約
内のおよそ7~8割り程度と推定される。また一人で複数の端末を利用している場合もある。
ここ半年で数回のシステムトラブルを起こしているドコモはスマートフォンへの移行を促進している
反面、予測の出来ないトラフィック量の増加にに脅えているところがある。
1999年に iモードが始まった頃もそれまでの音声通話がメインだった携帯にパケット通信と
いうシステムが加わった。TVでは広末涼子のCMにより爆発的に iモード契約数が増加したが
その際も度々通信障害が発生し結局は大規模なシステムの見直しを行った経緯がある。
本来、FOMA3Gのシステム自体は普通の携帯電話のパケット用のシステムとして開発されている。
そこへスマートフォンという携帯電話の数十倍の情報量をやり取りする端末が加わる事により
今までよりも多くの通信量を発生する事になる。
通信システムに精通しているエンジニアの方から言わせると個々で使うアプリの内容によっては
アクセスの頻度や情報量がまったく違うしそれを把握して使っている人はほとんどいないと話す。
キャリアはその場しのぎのシステム増強ではまた同じ通信障害が起きるのではないだろうか。
「想定よりも通信量が多かった」?想定外?どこかで聴いたフレーズだが、現状でまだ1千万人
にも満たないスマホ契約数でこれだけの通信障害が発生している事を考えると根本的な
システムの見直しをしなければ再発防止に繋がらないのではないだろうか。
スマホへの移行でキャリアはARPU増加を目論んでいるが、その反面に刻々と増加する通信量に、
再び同じような状況が起きた場合の「想定外」弁論は もはや通用しない。。。
>
>